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2-8.  区分ワンルーム物件探しでの重要な心構え

ここからは、具体的な区分ワンルーム物件の探し方や、初心者の方が陥りがちな注意点を書いていきます。

なお、最初にお断りをしておきますが、やや生々しい業界の販売事情を正直に書いていますので、人によっては、記載内容を不快に思われるかもしれません。

ただ、せっかく当サイトを訪問していただいた方には、リアルな事情を知っていただき、少しでも有利に物件購入を進めていただきたいと思っての記述ですので、 ご容赦くださいますようお願いします。


まず、このページでは、私が最重要ポイントの一つと思っている、”心構え”についてご説明します。

不動産の売り物件は世の中に溢れていますが、このうち購入検討に値する物件は本当に僅かで、よく「千三つ(せんみつ)」と例え られます。1000件の売り物件のうち、検討に値する物件は3件しかないという意味です。

もちろん、その人の目的や資産・属性、あるいは投資戦略等により「検討に値する物件」の定義は異なりますので、やや本質的ではない例えかもしれません。

しかし、特に売主が個人の仲介売り物件では、どんな角度から検討してもダメな物件が圧倒的多数であることもまた現実で、「僅かな人気物件を、たくさん の不動産投資家が奪い合っている」という状況をイメージできる例えであるとは思います。

ちなみに、前ページで日本財託のような買取再販業者の売り物件は、個別の仕入れ値によらず効率的に販売できる価格に補正するため当たり外れが少ないと書きま したが、それでも人気エリアだったり、 何らかの個別事情で若干でも安く販売できる物件に人気が集中することはよくあるそうです。

区分ワンルーム物件であっても高額な取引ですので、少しでも有利に購入したい投資家心理の現れなのでしょう。






こうした状況を踏まえて、ハッキリと申し上げましょう。

有利に物件購入を進めたいのであれば、「自分は客である」という意識をまず捨てることです。


不動産業者の立場になって考えてみてください。

あなたが、「不動産なら何でもいいから売ってくれ(仲介してくれ)!」というのであれば、あなたは不動産業者からみて「よいお客様」です。

しかし、「千三つと言われるような人気物件を売ってくれ(仲介してくれ)!」というのあれば、あなたは不動産業者からふるいにかけられる立場に急転落しま す。

人気物件の数よりも、購入希望者の方が圧倒的に多く、不動産業者が「客を選べる」立場にあるか らです。(「自分はアナウンサーやパイロットの応募者で、不動産業者はその面接官」くらいに思って丁度良いかもしれません)

そのため、少しでも有利に物件情報を回してもらうためには、不動産業者に選ばれる立場を目指すという 心構えが必要になります。






こういうことを書くと、「お前は不動産業者の回し者か!?」と思われるかもしれませんが、むしろ全く逆で、これは多くの不動産業者にとっては触れてほしくな い事情なんですね。

あなたがこれまで不動産業者と話した際、あからさまに上記のような態度を取られたことは少ないはずで、むしろ親切丁寧に接客してもらった経験も多いのではな いでしょうか。

それはそのはずで、千三つと言われる人気物件だけで商売していたら、殆どの不動産業者はやっていけません。

 ・「焦らくて結構です。ご納得いただいたうえで購入いただきたい」

 ・「あなたにはぜひ、不動産投資を始めてほしいと思いました」

 ・「分からないことがあれば、何でも聞いてください」

上記のような耳障りの良いセールストークで「よいお客様」をキープし、本来は不動産投資として厳しい(と本音では思っている)物件も、並行販売している というわけです。


普通に考えてください。

本当に好条件の物件であれば、自分(あるいは自社)で購入しますし、そうでなくとも電話一本で、プロの同業者や即決即断できる熟練の投資家が買ってくれま す。

それにもかかわらず、わざわざ手間と時間をかけて、買うかどうかも怪しい「お客様」に懇切丁寧に情報を回すはずがありません。


・・・さて、ここまでのご説明で、不動産投資家が良い物件を探すには、「お客様」として気持ちよく接客されていてはダメで、むしろ不 動産業者に選ばれる相手を目指す心構えが重要ということを、ご理解いただけ たと思います。

では、具体的にどうすれば、”不動産業者に選ばれる投資家”になれるでしょうか。

もちろん不動産業者(営業マン)も人間ですので、タイミングや気分・相性による部分は否定できませんが、不動産業者の販売事情を理解することで 、選ばれる”コツ”が見えてきます。

次のページでは、実際に多くの不 動産投資家が意識して実践している”コツ” に ついて、「売主が個人の物件(仲介物件)」と「買取再販業者の物件」それぞれのシーン毎に、ご説明していきます。


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