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5-1.
気をつけよう!不動産投資での融資!
さて、本章では不動産投資において避けては通れない融資についてご説明していきます。
これまでの章をご覧いただけた方であれば、
・不動産投資にはどういう種類があるのかを整理いただいて、
・区分投資の基本知識を習得いただいて、
・物件の特徴や不動産業者との付き合い方も一通り理解いただいて、
「さあ、あとは物件を選ぶだけだ!!」
という気持ちかもしれませんが、ちょっと待ってください!(笑)
実際に物件を購入するにあたって、購入資金の確保(またはその見通し)は物件選びと同じくらい重要です。
でも、物件選びと違い地味な部分なので、多くの初心者の方が後回しにしがちな部分でもあります。
そして、ここで失敗して後で手痛い思いをするこ
とがしばしばあるのです。
区分投資とはいえ、都内近辺でそこそこの条件の物件であれば、
1戸あたり数百万円~1,000万円以上の高額な初期投資が必要です。
一部のお金持ち(羨ましい!)を除き、ほとんどの方はご自分の手持ち資金だけでは足りず、
金融機関からの融資を引いて不足分を賄って購入することになるはずです。
ここで注意しなければならないのは、
ほとんどの金融機関は、「一般のサラリーマン向けに容易く区分投資
の融 資 などしてくれない!」
という現実と向き合うことなんです・・・
この現実に向き合わず、あなたが不動産業者に物件提案を依頼してみたとしましょう。
営業マンがあなたが融資を引けるか最初に確認してくれればよいのですが、
そうでなければ、散々苦労してようやく満足のいく物件を見つけたのに、
・いざ融資申し込みをしてどこも通らない・・・
or
・金利がとんでもなく高い金融機関しか通らない・・・
みたいなケースになることだって十分起こりえてしまうのです。
そうなると、あなたがそれまで費やした時間が無駄になるばかりか、営業マンとの信頼関係も完全に崩壊します。
(あるいは不利な金利での契約を迫られることもあるかもしれません・・・)
当たり前ですが、営業マンは「買える客」しか相手にしません。
ましてや「買えるフリをする客(または買えないことにさえ気付いてない客)」など論外でしょう。
でも、不動産投資の本を読むと、そんなに融資を引くのが難しいようには思えませんよね?
それは多くの不動産投資の本が一棟物、または大
手不動産業者の提携ローンを前提に
書かれた本だからなんです。
あなたが読んだ不動産投資本も、よくよく見れば「いちサラリーマンが区分投資の融資を自力で引くのは簡単」
みたいにはきっと書いていないはずです。
ここが区分投資で初心者が陥りやすい罠のひとつなん
ですね。
もう少しいえば、仮に色んな好条件が重なって独自に金融機関から区分投資の融資を引ける人であっても、
金融機関はそんなあなたをよく知らないわけですから、最初の物件の審査にはどうしても時間がかかります。
ライバルがいない凡庸な物件であれば融資特約(「融資が引けたら買います」という特約です)を付けて
買い付けを出せばよいでしょうが、掘り出し物件であれば融資の結果が出る前にライバルに横取りされるのが
オチです。
私が前の章で書いた、「不動産投
資は初心者には不利なようにできている」とする所以の
一つの理由でもあります。
それでもまだピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません。
投資用の区分物件よりもずっと高額である自宅の住宅ローンは簡単に通った方もいらっしゃるでしょう。
次回は住宅ローンと投資用ローンの根本的な違いについてご説明してみたいと思います。
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